「今日の自分」は、毎日変わる
考えすぎて止まらない日がある。
やる気が出なくて、動けない日がある。
心が冷えていて、何も感じられない日がある。
気持ちが揺れていて、落ち着かない日がある。
頭がこんがらがっていて、整理できない日がある。
これらは、すべて「疲れている」という一言では括れない。 それぞれ、まったく異なる状態だ。 そして、それぞれの状態に必要な音楽は、違う。
「今日の自分」を読む、古い思想
東洋医学と四柱推命の世界には、「五行」という設計思想がある。 この五つの元素は、自然界の現象だけでなく、人間の体と心の状態を記述するための言語だ。
五行を、私たちは「タイプ分け」のためには使わない。
「今日の自分に、何が必要か」を見つめるために使う。
| 元素 | エネルギーの性質 | |
|---|---|---|
| 木 | もく | 成長、前進、生命力 |
| 火 | か | 温もり、活力、つながり |
| 土 | ど | 安定、安着、中心 |
| 金 | きん | 明晰、輪郭、澄んだ意識 |
| 水 | すい | 深い休息、静けさ、流れ |
五行を、音のかたちへ
五行の各元素は、それぞれ固有の「音のかたち」を宿しているのではないか——その仮説から始まった。 スペクトル分析とリズム解析を用いて、元素ごとに異なる音響指標を特定した。
例えば、水(Water)は——スペクトル重心が低く(暗く、深い音)、 リズムが最も不規則で(水は定まった道を流れない)、 ダイナミクスが波のように起伏する。
それは、五行という古い概念を、音響という別の言語で読み直す試みだ。
80年代日本の環境音楽との接点
1980年代の日本に生まれた環境音楽(Kankyō Ongaku)は、 「人間の状態に作用する音楽」という思想を先取りしていた。 BGMではなく、空間そのものを変える音楽。 聴かせるのではなく、存在させる音楽。
Five Resonanceは、この思想に触発されている。
ただし、ひとつ違う方向を向いている。
環境音楽が「場所」に作用しようとしたとすれば、
Five Resonanceは「今日のあなたの状態」に作用しようとする。
今日の状態から、音を選ぶ
占いではない。処方でもない。
今日の自分の状態に気づき、それに合う音を選ぶ。
そのための仕組みを、私たちは丁寧に設計した。